新型コロナウイルス感染症の積極的疫学調査を担う横浜市の保健師のうち、4人に1人が8月に「過労死ライン」の一つの目安とされている80時間以上の残業をしていたことが7日、分かった。
同日開かれた市会決算特別委員会で、市健康安全部の氏家亮一部長が古谷靖彦氏(共産党)の質問に答えた。
市によると、各区の福祉保健センターで積極的疫学調査を担当する保健師103人のうち、25人が80時間以上残業していた。8月は市内の新規感染者数が2万5579人と第5波のピ-クとなり、患者の感染経路や濃厚接触者の有無の確認などに追われたという。
市は8~9月に担当局外から延べ115人の職員を各区に派遣したほか、市役所の一部業務を止めるなどして対応。今後の感染拡大に備え、城博俊副市長は「今回の経験を生かして、臨機応変に運用したい」と述べた。