V争いの重圧スルー! オリックス首位死守へ「鈍感力」期待される若手3人の名前

我が道を行く?オリックス・杉本(右は風岡コーチ)

オリックスが若手の〝鈍感力〟に期待している。7日の日本ハム戦(京セラ)は先発・増井が4回途中で降板しながらも〝ラオウ〟杉本の30号やモヤの勝ち越し打で4―3と接戦をモノにした。2位ロッテを1・5ゲーム差に引き離し、中嶋監督は「1点ずつだったけど、よく追いつき、追い越した。どんな形でも点を取っていかないといけない」と気を引き締めた。

残り12試合となり、ますます緊張感が高まってきた。心配されるのは経験の少ない選手がふだん通りのプレーができなくなることで、球団関係者は「今のところはそうでもないけど、これが残り5試合、4試合とかになると全然雰囲気が違ってくる。もちろん、最後までもつれた方がいい経験になるんだけど…。ベテランのT―岡田や安達がうまくまとめてもらいたい」と気をもむばかりだ。

そんな中、フロント関係者は「宮城、紅林、杉本は鈍感力がある。あの3人はいい意味で天然なので心配していない」と見ている。エース山本に次ぐ12勝の高卒2年目・宮城、吉田正に代わって3番に座り、勝負強さを発揮する同じく高卒2年目の紅林、さらに豪快なスイングでリーグトップの30本塁打をマークしている〝ラオウ〟杉本。いずれもピュアでまっすぐな性格で「細かいことを気にせず、動じるタイプではない。何も考えずにできる強みがある」というわけだ。

優勝争いが佳境に差しかかる中、3人の鈍感力が発揮されるか。

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