看護師が運転する「民間救急」 佐世保市で初認定 付き添いサービスも

「Nurse Taxi HOPE」の濱田さん(左)と一力さん=佐世保市内

 長崎県佐世保市の看護師、濱田美織さん(42)と一力茂子さん(54)は「民間救急」の会社「Nurse Taxi HOPE」(ナースタクシーホープ)を設立し、緊急性の低い患者らを有料で搬送する「患者等搬送事業者」に佐世保市消防局から市内で初めて認定を受けた。
 同事業は、ストレッチャーなどが必要な患者らが通院や転院など緊急性の低いときに利用する送迎サービス。
 2人は市内の病院に勤務していたが、担当している患者の転院などに看護師が付き添えないことが多かったという。現場で20年以上培った経験を生かし、患者が少しでも安心して移動できるようなサービスを提供するため、一力さんは昨年12月、濱田さんは今年4月に退職。8月から事業を始め、2人とも運転手も担っている。
 搬送用の車は、他県から中古の救急車を購入。ストレッチャーや心電図モニターなどの医療器具を備えている。県内外の発着が可能。料金は初乗りが30分かつ2キロ以内の移動で1510円。今後、冠婚葬祭などで体調に不安のある人の送迎だけでなく付き添いサービスも展開する。
 濱田さんは「知ってもらい、活用していただきたい」と話した。問い合わせは同社(電080.6397.6104)。

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