MATSUFUJI、松藤商事、五島市民電力 CO2削減量クレジットを購入

貞方部長から証書を受け取った木村さん(左)と松藤社長(右)=県庁

 輸入車販売のMATSUFUJI(長崎市)と系列の松藤商事(同)、五島市民電力(五島市)の3社は、県が運営する「ながさき太陽光俱楽部」から二酸化炭素(CO2)排出削減量計1155トン分を計約100万円で購入した。全額、地球温暖化対策など県内の環境保全事業に活用される。
 県は2010年、太陽光発電設備がある県内の一般家庭を会員に同俱楽部を設立。国の「J-クレジット制度」の認証を受け、会員約1770世帯のCO2排出削減量を「クレジット」として、事業者と取引している。
 MATSUFUJIと松藤商事は各120トン分を購入し、販売車やタンクローリーの走行によるCO2排出量と相殺。地場産の再生可能エネルギーで全ての電力の調達を目指す「五島版RE100」に取り組む五島市民電力は915トン分を購入し、発電によって生じるCO2を制度上無効化して同市内の事業者に提供する。
 8日、県庁で貞方学県民生活環境部長が3社へ証書を授与した。今回9度目の購入となるMATSUFUJIの松藤章喜社長は「今後も引き続き(同俱楽部の取り組みに)参加していく」、代理で出席した五島市民電力の社員、木村誠一郎さんは「ながさき太陽光倶楽部からクレジットを購入して(CO2の無効化処理をした)電力を五島で使うというモデルができた」と話した。

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