公立学校 教員採用試験 競争率2.3倍で過去最低 採用増も志願者減

 長崎県教委は8日、来春採用予定の2022年度県公立学校教員採用試験の結果を発表した。5校種・職種で計1066人が受験し、463人が合格。競争倍率は1999年度以降、過去最低の2.3倍だった。
 合格者と競争倍率を校種や職種別にみると、小学校241人(1.4倍)、中学校100人(3.0倍)、高校56人(4.6倍)、特別支援学校45人(1.8倍)、養護21人(4.5倍)。科目別で最も競争倍率が高かったのは高校保健体育の14.3倍で、高校商業9.0倍、高校生物、音楽、農業栽培の8.0倍と続いた。
 21年度は1126人が受験し438人が合格。競争倍率は2.6倍で、22年度と比べ0.3ポイント高かった。県教委は競争倍率の低下について「定年退職者の増加で採用予定者数が増えたことに対し、志願者数が減っているため」と分析している。

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