サウジアラビアサッカー連盟は、カタールW杯アジア最終予選サウジアラビア―日本戦(7日、ジッダ)後に、DF吉田麻也(サンプドリア)が同国サポーターから差別的行為を受けて激高した件で日本サッカー協会と本人などに謝罪を行った。
日本サッカー協会の須原清貴専務理事によると、サウジ連盟は当該シーンを確認した上で、会長らが吉田に直接謝罪。8日には日本サッカー界に対する真摯(しんし)な謝罪があったとし、当該サポーターへの処分を確約したという。吉田は謝罪を受け入れ、須原専務理事は「これ以上の大きなアクションは想定していない」と説明した。
サウジアラビアメディア「アラブニュース」によると、4~5人の10代男性がスタンドから吉田に対する差別行動をしていたとし、自分たちの行為を後悔しているという。
この様子はサウジ国内でもSNSなどで拡散され、批判の声が高まっていた。サウジ代表の元主将のモハメド・アブドゥル・ジャワード氏も「悲しいことに、ごく少数の人々が不適切な振る舞いをしてしまった。受け入れがたい行為でせっかくの勝利に水を差してしまった」と語っている。