【真岡】真岡鉄道は9日、沿線の本県などへの新型コロナウイルス緊急事態宣言発令に伴い8月21日から運休していたSL「C12形」の運行を再開した。曇り空で時折雨が降る中、SLは芳賀路に迫力ある汽笛の音を響かせた。
この日は上下線で約160人が乗車。真岡駅では、SLが汽笛を鳴らして煙を上げながら出発すると、ホームに来場した人たちが一斉にスマートフォンを向け、写真や動画を撮影していた。神奈川県座間市、会社員石川数実(いしかわかずみ)さん(70)は「運行再開を知って来た。上り列車に乗るので、茂木駅からの急勾配区間が楽しみだ」と話した。
運行に当たり、乗客数を定員の半数に限定し、乗車に必要なSL整理券は同社ホームページでの予約制にするなど感染防止対策を講じている。