パドレスが右腕・ストローマン獲得に興味か 地元紙が報じる

パドレスは昨オフ、レイズからブレイク・スネル、カブスからダルビッシュ有、パイレーツからジョー・マスグローブを獲得して先発ローテーションを大幅に強化した。ところが、この豪華ローテーションは思うように機能せず、後半戦には層の薄さを露呈。他球団を解雇されたジェイク・アリエタやビンス・ベラスケスを緊急補強し、9月の重要な試合に先発させなければならない事態に陥った。その反省を踏まえ、パドレスはさらなる先発補強を検討しており、メッツからFAとなるマーカス・ストローマンに興味を示しているようだ。

スネルとダルビッシュは2023年まで契約が残っており、マスグローブがFAになるのは2022年シーズン終了後。トミー・ジョン手術で今季を全休したマイク・クレビンジャーが復帰し、ディネルソン・ラメットやクリス・パダックもいることを考えれば、パドレスが大物先発投手の獲得に大金を投じる必要はないように思われる。しかし、地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」のケビン・エイシー記者によると、パドレスは実績のあるベテラン先発投手の獲得を検討しているという。

初期段階の議論のなかで獲得候補として浮上しているのがメッツからFAになる予定のストローマンだ。現在30歳のストローマンはクオリファイング・オファーを受諾してメッツに残留した今季、33試合に先発して179イニングを投げ、10勝13敗、防御率3.02、158奪三振をマーク。打線の援護に恵まれず、勝ち星は伸びなかったものの、リーグ8位の防御率を残した。もちろん、パドレス以外の多くのチームも獲得に動くとみられており、クオリファイング・オファーの対象でないことを考えると、争奪戦となるのは間違いないだろう。

今オフはストローマンのほか、マックス・シャーザー(ドジャース)、ケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)、ロビー・レイ(ブルージェイズ)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)、カルロス・ロドン(ホワイトソックス)といった好投手がFA市場に出てくる。パドレスは昨オフに続き、またしても大物先発投手をチームに加えることになるのだろうか。

© MLB Advanced Media, LP.