東京五輪男子飛び込みで金、銅2つのメダルを獲得し、編み物王子としても人気を博したトム・デイリー(英国)が、悲痛な訴えだ。
ロンドンで行われたゲイ向け雑誌「アティテゥード」による「アティテゥード・アワード」でスポーツ賞を受賞したデイリー。英「ミラー」などによると、同性愛者であることを公表している金メダリストは、受賞後のスピーチで「LGBTQである人が死刑になる国がまだ10か国ある」と言及。「自分らしくいられないそのような国が五輪に出場することは、許されるべきではないし、開催することはもってのほか。来年サッカーW杯が開催されるカタールでも極端なルールがある。基本的人権を侵害する国でスポーツイベントを開催することは許されるべきではない」と主張した。
東京五輪では、五輪史上初めて男性から女性への性別変更を公表したトランスジェンダーの重量挙げ選手ローレル・ハバード(ニュージーランド)が出場するなど、選手の多様性に焦点が当たった。今後も大会開催国の姿勢が問われそうだ。