「地獄の担担麺」を自宅で 平塚の人気ラーメン、自販機に メニューは入門編からプロ編まで6種類

人気の激辛担々麺の味を楽しむことができる自動販売機と中山社長=平塚市紅谷町

 「地獄の味」をテークアウト─。平塚市内の人気の激辛ラーメン店「地獄の担担麺天竜」(同市紅谷町)の味を気軽に楽しめる冷凍ラーメンの自動販売機が、JR平塚駅前の湘南スターモール商店街にお目見えした。

 同店は激辛好きが行列をつくる人気店で、県内外で加盟店8店舗を展開。看板メニュー「地獄の担担麺」は唐辛子で真っ赤に染まった激辛スープが太麺に絡み合い、ふんだんに使われたゴマの甘みが濃厚な味わいを引き立たせる。同店などを展開するケーシー・ジャパンの中山健治社長が横須賀市内で中華料理店を営んでいた祖父から受け継いだ伝統の味だ。

 自販機では激辛担々麺の「入門編」(900円)から「中級編」(950円)、「プロフェッショナル編」(千円)など6種類のメニューを販売。冷凍されたスープと麺を湯で温めることで“地獄の味”を自宅で堪能することができる。

 人気の行列店も新型コロナウイルスの影響で時短営業を強いられ、売り上げは2割減に。新たにテークアウト需要を見込んで、商店街の一角に市内では初めてとなるラーメン自販機2台を設置した。

 中山社長は「激辛ラーメンを店内で食べるのが怖いという人もいる。お化け屋敷の感覚で、まず自宅で試しに食べてほしい」とアピールしている。

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