屈辱まみれV逸の巨人〝平均1得点打線〟でBクラス転落の危機

丸だけ奮闘する〝平均1得点打線〟巨人のV逸が決まった(東スポWeb)

屈辱のV逸だ。3位・巨人は12日の阪神戦(東京ドーム)に1―2で敗れ、リーグ優勝の可能性が完全に消滅した。

135試合目でリーグ3連覇への道が閉ざされた。最後は主将・坂本が3球連続の空振りで三振。原辰徳監督(63)はすぐにグラウンドに背を向け、ベンチ裏へと引き揚げた。「そこ(V逸)はね、(現実として)受け止めるしかないでしょうね」。今後に向けて「それはまったく一緒だよね」と一戦必勝の構えを貫いたが、やはり得点力不足が深刻すぎる。

先週6試合の総得点はわずか6。2戦連続の零封負けも含み、この日まで得点を挙げたのは3試合続けて丸だけだ。〝平均1得点打線〟では、投手陣が無失点で抑えなければ勝ちようがない。

長年のお得意さまに引導を渡された。この日の猛虎打線は背中の張りで大山を欠いていた。それでも打ち勝てず、2007年以来、14年ぶりに阪神戦の負け越しも同時に決まった。チームの今季ワースト7連敗も、悪夢の13連敗を喫した17年以来の屈辱だ。

指揮官は「ここという時に、この数か月、なかなか男になってくれる人が出てこないね。懸命にやっているけれどもね」と嘆く。ただ、CS進出への望みはあるが、打開策を見い出せなければ日本一など夢のまた夢だろう。

残りは8試合。気づけば8・5差まで離された阪神よりも、4位の広島が6連勝で5差まで接近してきた。シーズン最終盤でドロ沼にハマッた原巨人。このまま負のスパイラルから抜け出せなければ、まさかのBクラス転落の可能性もゼロではなさそうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社