安全なマリンアクティビティ推進 第7海保、佐世保の2団体認定 長崎県初

マリンアクティビティ安全推進団体の認定証を受け取った堤さん(左から2番目)と中島さん(左から3番目)=佐世保市鹿子前町

 第7管区海上保安本部は、海難事故防止に関する啓発活動などを展開する「マリンアクティビティ安全推進団体」に、長崎県佐世保市の第三セクター「させぼパール・シー」と、シーカヤックなどのガイドツアーを運営する同市の「ウェーブピーク」の2団体を認定した。同推進団体の認定は県内で初めて。
 同保安本部によるとマリンアクティビティは海で行うスポーツの総称。近年、カヌーやSUP(スタンドアップパドルボード)など、比較的安価で手軽なマリンアクティビティが人気を集めており、事故増加が懸念されている。
 同保安本部は今年から同推進団体の認定を進めている。認定を受けた2団体は、海保から事故の内容や傾向などの情報を受け、マリンアクティビティを楽しむ利用者に周知啓発したり、海難防止に関する情報などを海保と共有したりして、安全対策につなげる。
 同市鹿子前町で8日に行われた認定式で、佐世保海上保安部の山田隆司部長から認定証を受けたさせぼパール・シーの中島正美社長(67)は「未然に事故を防ぎ、事故ゼロを目指して運営したい」、ウェーブピークのチーフインストラクター、堤正年さん(45)は「事故がないように情報を共有し、常に海保と連携したい」とそれぞれ話した。
 同保安本部によると、佐世保海上保安部管内でマリンレジャーに伴う海浜事故は過去10年間で53人。うち、釣り中が36人、遊泳中が12人だった。

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