長崎検番の芸妓(げいこ)が7日、長崎市築町のメルカつきまちで踊りを披露した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、芸妓衆(げいこし)がそろって披露したのは約半年ぶり。芸妓の梅喜久さんは「踊りを通して(舞台に出られる)感謝の気持ちを伝えた」と話した。
諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」では、踊町の一つ「丸山町」として本踊(ほんおどり)を奉納する予定だった。2月ごろから稽古を始めていたが、新型コロナの影響で2年連続の中止が決まった。その後もコロナ禍で例年通りの稽古ができない日々が続いた。
7日は唄や三味線などを担う「地方(じかた)」も含め11人が舞台に立った。6人の芸妓が「ぶらぶら節」や「丸山音頭」など五つの踊りをあでやかに舞った。梅喜久さんは「『検番も頑張ってるね』と思ってもらい、また呼んでもらえたらうれしい」と話した。
長崎伝統芸能振興会が主催。踊町の関係者ら約100人が参加し、オンラインでも配信した。長崎史談会の大田由紀理事(69)の講演会もあった。
踊りと唄、あでやかに舞う芸妓衆 長崎検番が舞台披露
- Published
- 2021/10/13 13:00 (JST)
- Updated
- 2021/10/14 12:29 (JST)
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