田嶋会長は森保監督と一心同体!君が代号泣「僕も涙している」 柴崎投入は「良かった」

日本サッカー協会の田嶋幸三会長(東スポWeb)

日本サッカー協会の田嶋幸三会長(63)が、カタールW杯アジア最終予選オーストラリア戦で勝利した森保一監督(53)を絶賛した。

劇勝から一夜明けた13日にオンラインで取材に応じた田嶋会長は「ものすごいプレッシャーの中で、当面の一つ上の相手から勝ち点3を取ったことは非常に大きな成果だ」と今回の1勝の大きさを強調した。

「みなさんがご心配するほど僕は心配をしていなくて」としたうえで、解任論も浮上している森保監督の進退について「しっかりとサポートして戦っていく。選手も監督もしっかりまとまってくれている。昨日はそれを実感できた。私たちも、もっとサポートしなきゃと思った」と改めて続投の方針を示した。

森保監督は大一番で試合前の国歌斉唱時に涙を流し、試合後にはサポーターに向かって熱い言葉を投げかけたことが注目を集めた。

「僕はいつも涙を流しながら君が代を聞いているから『あ、同じ気持ちを持ってくれているんだ』と思った」と田嶋会長。そして「短期決戦では、感情を高ぶらせてでもモチベーションを高めてあげることに彼はトライしたんだと思う。それがあったからこそ昨日勝てた」と森保流の士気の高め方を高く評価した。

さらに「森保はモチベーターだけじゃない。彼は緻密な分析をし、トレーニングもしっかりやってくれている。もちろん批判もあるだろうが、みんなが見て『あーなるほど』と思っていることばかりやっていたら、それは普通の監督でしかない」と監督としての総合力の高さを指摘。特に「昨日の采配もよかったし、MF柴崎(岳=レガネス)を使ってくれたことはよかったなと思った」と7日のサウジアラビア戦での〝自爆パス〟で猛批判を浴びた柴崎を勝負所で投入した大胆采配を称賛した。

大一番を経て、森保監督に対する信頼が一層高まったようだ。

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