同姓同名の別人口座を差し押さえ 秦野市、生年月日も同じ

秦野市役所

 神奈川県秦野市は13日、市民税と県民税、国民健康保険税の滞納者の銀行預金差し押さえ手続きで、誤って別人の銀行預金を差し押さえるミスがあったと発表した。

 市債権回収課によると、9月29日、県外在住の男性から「秦野市から口座が差し押さえられている」と連絡があった。男性は滞納者と同姓同名で生年月日も同じ。住所は県外で不一致だったが、同課職員が見落とし、14日から預金口座内の51万円を差し押さえていたという。さらに、滞納者に対して県外男性の口座番号など個人情報が記載された書類を送付するミスがあったことも発覚した。

 連絡を受け同課は男性に電話で謝罪、金融機関と調整し差押処分を解除した。預金の損失や口座の利用制限などの被害は出ていないという。滞納者へ送付した書類は回収した。

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