「コロナ後は何にお金を使う?」アンケート結果から見えた注目業界、業績好調の注目銘柄を紹介

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岸田新総理が誕生しました。菅前総理が辞任を発表したことをきっかけに日経平均は上昇して一時3万円を上回っていましたが、岸田氏が金融所得課税を引き上げる方針だと伝わったこと、中国の恒大集団問題や米国の債務上限問題などが重なり、日経平均は大きく調整して一時は2万7,000円台まで下落しました。

岸田氏が金融所得課税をすぐに引き上げるつもりはないと軌道修正すると日経平均は反発し2万8,000円台で推移しています(10月13日執筆時点)。

株価はつまずいてのスタートとなってしまいましたが、新型コロナウイルスの感染者数は激減しています。一時は日に5,000人以上報告されていた東京都の新規感染者数は足元で100人を割り込む日も出ています。冬場にかけ再び感染者数が増える可能性もあり油断は禁物でしょうが、経口治療薬の開発も進んでいるとの報道もありリスクはかなり後退しているように思えます。

こうなるといよいよ「アフターコロナ」が現実となる日が近づいてきたのかもしれません。コロナ終息後には、どんなことをしたいですか?今回は「アフターコロナ」に注目される銘柄を紹介します。


コロナ終息後にやりたいことは?

筆者の所属するマネックス証券が個人投資家に行ったアンケートで、新型コロナウイルスの感染収束後に支出を増やす予定の項目を聞きました。結果は、以下の通り「旅行費」がダントツ1位となりました。続いて「趣味・娯楽費」「交際費」となり、上位はいずれもコロナ期間中は使いたくても使えなかった項目が並びました。

この1年以上私たちは本当に色々な我慢を強いられてきました。感染対策をしっかりしつつ、思い切り遊べる日が早く来ることを願います。

業績好調な3銘柄をピックアップ

こうしたなか、アンケート結果を裏付けるような動きが市場でも見られました。「アフターコロナ関連銘柄」が大きく上昇しています。例えば「航空会社」「鉄道」「旅行会社」「ホテル」などが軒並み大きく上げています。人々がこれから旅行にお金を使うことは明らかですから、関連銘柄の業績が改善する可能性は高く、それを先取りするような動きが起きているわけです。

また、小売業を中心に足元で多くの銘柄の決算発表が行われています。アフターコロナを見据えて業績好調だった銘柄をいくつかご紹介しましょう。

まずは、女性向けフィットネスを展開するカーブス(7085)です。女性向けに通いやすい場を提供するという独自の取り組みが顧客から高い評価を受けています。コロナ禍では一時的なジムの閉鎖を行う必要があるなど非常に苦しい状況でしたが、会員数は順調な増加を続け、6~8月期の売上高は前年同期比18%増の65億円、営業利益は前年同期の5.6億円の赤字から3億円の黒字に転換しました。また、会員向け物販事業も好調のようです。

12日に決算発表を行った警備会社のセントラル警備保障(9740)も好調な業績でした。人が集まっての大規模イベントが激減したことは警備会社にとって強い向かい風だったはずですが、東京オリンピック・パラリンピックに伴う臨時警備が業績に寄与したこともあり、6-8月期の売上高は前年同期比5%増、営業利益は22%増とそれぞれ好調でした。決算発表を受け13日の前場終了時点で株価は3%以上値上がりしています。

映画配給国内最大手の東宝(9602)も非常に良い決算を発表しました。映画館が時間短縮や座席数を間引いての営業が求められるなど苦しい状況下ながら、「竜とそばかすの姫」「僕のヒーローアカデミア」などのアニメ作品がヒットを記録したことから、6~8月期の売上高は47%増の602億円、営業利益は154%増の109億円と非常に良い内容でした。決算発表翌日の株価は、13日前場終了時点で5%超上昇しています。

ご紹介した企業はいずれもコロナ禍で事業環境は決して良いとは言えないなかでもしっかりと事業に取り組み好業績を達成しています。今後経済正常化に向かう中でこうした企業はより一層業績を拡大させやすい下地が整っているのかもしれません。ぜひ皆様もこうした企業をお探しいただき、「アフターコロナ」でもより良い資産運用を実現いただければと思います。

<文:マーケット・アナリスト 益嶋裕>