ライオンズの若き龍・綱島龍生選手の活動報告 〈21〉1軍へ結果にこだわる

 綱島龍生内野手(21、糸魚川白嶺高出)の2021シーズンは飛躍の一年だった。イースタン・リーグで序盤から好調を維持し、プロ4年目で初めて1軍昇格を果たした。プロ初安打とはならなかったが、1軍戦の流れや球場の雰囲気を肌で感じた。今月11日から、主に若手選手が経験を積むフェニックスリーグが始まった(11月1日まで、宮崎市他)。走攻守全てにおいてレベルアップを期して、練習漬けの毎日を送る。同リーグ前の6日、Zoomを使って話を聞いた。

Zoomでのリモート取材に応じる綱島(球団広報部撮影)

 ―1軍戦はまだ残っていますが、イースタン・リーグは終了しました。今季を振り返っていかがですか。

 前半はバッティングの調子が良くて、(2軍で)3割を打てて1軍に行けたのは良かったけど、1軍の舞台で自分のバッティングができなかったのが心残りというか悔しい。そこから2軍になって、バッティングを変えていく中で良くなったり、悪くなったりの繰り返しで、ファーム(の公式戦)は終わってしまった。

 ―1軍には2度昇格し、7試合を経験しました。

 球場の雰囲気や試合の感じが、体感してみて(2軍とは)違っていた。2打席目ぐらいから雰囲気に慣れていけたので、そこは良かったが。

 ―2軍戦で一時、打率4割以上をキープするなど好調な滑り出しでした。一年を見て、収穫や課題をどう捉えていますか。

 前半は良かったけど、後半に失速してしまったので、一年を通して波がなく、安定した率を残せるバッティングというのを突き詰めていかないといけない。(球を捉える)確率は上がったし、良くなっていると思うが、打率が下がっていったので、自分では納得していない。自分のポイントで打つことなど、課題はたくさんある。理想は1、2番を打てるようになりたい。

 ―守備の方での手応えは。

 春季キャンプから続けていることをずっと意識してやっているので、安定した守備はできているのかなと思う。基本の形である、足の運び、グラブの出し方を見詰め直してやってきた。

綱島の打席。今季、攻守に飛躍を遂げた(球団広報部撮影)

 ―フェニックスリーグのテーマは。

 シーズンを通してバッティングの課題が見つかったので、タイミングだったり、バットの出し方だったり、いろいろと試したい。結果を出さないと、いつクビと言われるか分からない世界。結果にこだわってやっていく。(7月のフレッシュオールスターを辞退した)腰痛は完全に治った。

 ―野球以外で今、はまっているものは。

 韓ドラ(韓国ドラマ)、「愛の不時着」。友達に勧められて見たら、めちゃくちゃ面白かったので、ずっと見ている。

 ―最後に、来シーズンに向けて抱負を。

 今年、少しの間、1軍を経験できて、自分にとってもプラスになったので、来年につなげるように、これからどんどん練習して頑張りたい。

**プロ4年目の成績
** ▽1軍 7試合3打数無安打1得点2三振
 ▽2軍 62試合164打数42安打22打点25得点4盗塁3本塁打5三塁打6二塁打21四死球43三振、打率2割5分6厘、出塁率3割3分9厘

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