ロバート・クビサがハイクラス・レーシングに再合流。WEC終盤2戦でマグヌッセンの代役務める

 アルファロメオF1のリザーブドライバーを務めながら2021年シーズンのELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズで年間タイトルを獲得したロバート・クビサが、今月末と来月初旬にかけて2週連続で開催されるWEC世界耐久選手権第5戦/第6戦バーレーンの“ダブルヘッダー”にハイクラス・レーシングから参戦することが分かった。

 ELMSの新チャンピオンは、中止となったWEC富士の代替ラウンドとして10月28~30日に行われるWEC第5戦バーレーン6時間レースと、その翌週11月4~6日に開催される最終戦バーレーン8時間レースの両方で、アンデルス・フィヨルドバッハ、デニス・アンデルセンとともに、デンマークチームの20号車オレカ07・ギブソンのステアリングをシェアする予定だ。

 昨シーズンは山下健太が所属していた同チームは今季、フィヨルドバッハ/アンデルセン/ヤン・マグヌッセンというドライバーラインアップでWECのLMP2プロ・アマクラスに参戦してきた。しかし、マグヌッセンはレースカレンダーの衝突によってシーズン終盤のダブルヘッダーを欠場することになっている。

 48歳のベテランの代役を務めることになるクビサは、今年1月に行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦デイトナ24時間レースにハイクラス・レーシングから参戦しており、これが彼のLMP2デビューレースとなった。その後クビサはチームWRTのもとでELMSを戦い、先月のスパ・フランコルシャン4時間レースで最終戦を待たずにタイトルを獲得している。

「ELMSでのチャンピオン確定、そしてル・マンへの参戦を経て、バーレーンで開催されるWECの終盤2ラウンドにハイクラス・レーシングの一員として参加できることをうれしく思う」と語ったクビサ。

「僕はもちろんチームのことも、チームメイトのアンデルス(・フィヨルドバッハ)とデニス(・アンデルセン)のことも知っている。このダブルヘッダーではレースを楽しみながら可能な限り強力な結果を残せるように頑張りたいと思っている」

「チームに再合流し、一緒に今年2回目のレースができることを楽しみにしているよ。プロ・アマクラスで良い戦いができることに期待している」

ロバート・クビサは2021年1月のデイトナ24時間レースにハイクラス・レーシングから参戦。アンデルス・フィヨルドバッハ、デニス・アンデルセン、フェルディナンド・ハプスブルクと20号車オレカ07・ギブソンを共有した。

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