国政進出を表明していた「ファーストの会」が結局、〝企画倒れ〟に終わった。ファーストの会の荒木千陽代表(39)は15日、衆院選(19日公示、31日投開票)に独自候補の擁立を断念すると発表した。
荒木氏はこの日、文書を発表。「10月3日に都民ファーストの会を母体とする保守中道・改革政党として、国政政党『ファーストの会』の設立をご報告し、また来る衆院選に向けた候補者の公募を開始しましたが、今回の衆院選における候補者の擁立を見送ることを決定した」とした。
荒木氏は、小池百合子都知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会」の代表で、今月3日に「ファーストの会」結党を発表すると同時に衆院選候補者を募集。週中には永田町で「20人規模が集まったのではないか。比例で1議席取れるかもしれない」とのウワサが流れていた。
荒木氏は同文書で「異例ともいえる戦後最短の日程で公示日が早まったことなどを受け、都民の期待に沿う戦いは難しいと判断し、次の国政選挙にむけて取り組んでまいります」と来夏の参院選を次なる目標に掲げた。
小池氏は「ファーストの会」に対し、一貫して関与を否定していた。