ドロ沼連敗で借金「1」… 巨人・原監督にささやかれる“健康不安説”

球団スタッフからも心配の声が(東スポWeb)

長いトンネルの出口はどこだ。3位・巨人が15日のヤクルト戦(神宮)に7―8で敗れ、引き分けを挟んで9連敗。4月1日以来の借金1となった。ドロ沼でもがく日々が続く〝魔の10月〟となっているが、この惨状に原辰徳監督(63)の「健康不安説」が飛び出し始めている。果たしてその内容とは――。

空中戦を制することはできなかった。初回から坂本の19号先制ソロと岡本和の39号2ランで早々に3点を奪ったものの、守っては2回にサンタナのソロ、3回に青木のソロを浴びてすぐさま1点差。6回には中田の内野ゴロの間に1点を奪いリードを2点に広げたが、直後に再びサンタナに同点2ランを許し、試合は振り出しに…。

その後も一進一退の攻防を繰り返したが、6―5で迎えた7回無死一、二塁からオスナに浴びた逆転3ランが致命傷となった。

これで11戦連続白星なしと、悲惨な現実に、指揮官も「今日は8点取られたのがね。9点取らなきゃならない、やっぱりな。したがってこういう形になったということでしょうな。ひとつ言うならば、やっぱりホームランを打たれ過ぎたかなというところはあるよね」と言うほかなかった。

目も当てられない惨状に対し、とうとうチーム周辺からも指揮官への同情の声が聞こえてきた。ライバル球団関係者は「大前提として、大ブレーキの大きな要因の一つに『中4、5日ローテ』があるとは思うし、当然原監督の責任はあると思うけど…。それにしても打線がひどい。今の状態じゃ誰が監督をやっても手の施しようがないよ」と哀れみながら、この日こそ爆発したがここまで貧打が続いていたG打線をチクリと刺した。

さらには、球団スタッフからはこんな心配も…。「原監督はいつも若々しいけれど、決して若くはない年齢になっている。緊張の糸を張り巡らせる最前線で一喜一憂すると、相当な負担があるはず」と63歳の健康面を危惧。そのため「ストレスを抱え込めば、昨年の元木ヘッドのように急性の虫垂炎などにもなりかねない。冗談ではなく、ケア用品をベンチに常備しておいた方がいいかもしれない」と気が気ではない様子だ。

気がつけば4位・広島とのゲーム差も「4」にまで縮まった。最もストレスをかけない〝良薬〟はチームの勝利であることは言うまでもない。妙な懸念が広がらないように、ナインには奮起が求められている。

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