【富士通レディース】渋野日向子 初の2週連続Vへオーラ復活?「今まで通りにと思っている」

渋野日向子(東スポWeb)

女子ゴルフの渋野日向子(22=サントリー)が〝全英オープンモード〟で2週連続Vを狙う。

5位から出た国内女子ゴルフ「富士通レディース」2日目(16日、千葉・東急セブンハンドレッドC=パー72)では、8バーディー、2ボギーの66をマークし、通算11アンダーで首位と1打差の3位に浮上。「後半の方はムシャクシャした感じではあったけど、トータルで見たら6つも伸ばせているし、そこに関しては明日につながるゴルフができた」と振り返った。

2019年8月の「AIG全英女子オープン」で日本人2人目となるメジャー制覇を果たし〝スマイルシンデレラ〟として注目を集めた一方で、20年は不振に苦しんだ。それでも地道にスイングの改良を重ね、先週の「スタンレーレディス」(静岡・東名CC=パー72)で19年11月の「大王製紙エリエールレディス」以来となる通算6勝目(国内通算5勝)を挙げるなど、明るい兆しが見えてきた。

今週の「富士通レディース」でも優勝すれば、自身初の2週連続Vとなる。周囲の期待は高まるばかりだが「まだ1回しか勝てていないし、その(優勝した)翌週ではあるけど、今まで通りにと思っている」。メンタルの切り替えについても「気持ちを落ち着かせて深呼吸するとか、そういうことしかできていない状況」としながらも「前よりは大人になったと思う。本当に変わったことはしていないが、考え方といっても自分に言い聞かせているくらい」とあくまで自然体を強調する。

全英の大舞台で頂点に立った際には、最後まで平常心を貫いたことが世界制覇につながった。まさにその時の境地を思い出して、無心でタイトルに挑もうというわけだ。

運命の最終日に向けて「まずは1打1打、集中してリスクの少ないゴルフができたら」ときっぱり。気負いのない渋野に、あの時の〝オーラ〟が漂ってきた。

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