笑顔がはじけた。日本ハムの斎藤佑樹投手(33)が17日に、札幌ドームで引退会見を行った。
この日に予定されている引退登板、およびセレモニーを前に会見を行った斎藤。3日に鎌ケ谷スタジアムで行った引退登板ではマウンド上で涙を見せでいたが、この日は終始さわやかな笑顔を浮かべていた。
引退発表から約2週間。改めてチームへの思いを聞かれると「チームメート、選手、監督、コーチはもちろんそうですが、スタッフの方も含めて、本当にファイターズには良い人ばっかりなので。なんて言うんですかね…。今この幸せな気持ちでいられるのも、皆さんのお陰かなと感じていますし、他の球団に行ったことないので分からないですけど、ファイターズでプレーできて本当に良かったなと感じています」と、あふれ出る感謝の言葉を語った。
前日16日には、現役時代の大半で苦楽を共にした栗山監督の退任も発表された。「栗山監督には沢山迷惑をかけましたし、たくさん面倒も見てもらいましたし、叱られたこともほめられたこともありますし、プロ野球生活で沢山のことを教えてもらったので、感謝してもしきれないくらい。ちょっと言葉まとまらないですけど、それくらい尊敬できる方だなと思います」と、胸の内を告白。
最後に行われたフォトセッションでは全国制覇を果たした2006年の夏の甲子園で使用していた「青いハンカチ」を取り出して記念撮影。右腕自身の発案で行われたという粋な演出で場を盛り上げた。
ここまで支えてきてくれた監督やチームのため、この後行われるオリックス戦(札幌ドーム)での引退登板で、思いのすべてをぶつける。