“虎の企画部長” 坂本 先制犠飛&好リードでお立ち台「やるか、やられるかのなので」

3回に先制の犠牲フライを放った阪神・坂本(東スポWeb)

阪神・坂本誠志郎捕手(27)が18日の広島戦(甲子園)に「8番・捕手」として5戦連続のスタメン出場。初回の第1打席で先制の中犠飛をマークするなど、2打数1安打1打点の活躍で、試合後にはお立ち台にも上がった。

正捕手・梅野が好守に精彩を欠く中、シーズン最終盤にきて背番号12の存在感は増しつつある。先発・伊藤将との相性も良く7回無失点の好リード。「(伊藤将は)持ち味のボールを動かせる投球で相手にスイングをさせない投球をしてくれた。ルーキーらしくない落ち着きがあるピッチングをしてくれた」と手応えを口にした上で、「負けられない戦いが続く。やるか、やられるかのなので気持ちを込めてやっていく」と力を込める。

坂本と言えば、本塁打を打った選手にベンチで贈呈する「虎メダル」の作成や、様々な小道具を駆使したユニークな試合前の声出しなどで度々チームを鼓舞。〝虎の企画部長〟としての地位は今や不動のものだ。

チームは翌19日から首位ヤクルトを本拠地甲子園に迎え入れての2連戦。絶対に負けられない戦いを前にお立ち台で「選手だけではなく、ファンの皆さんも一つになって相手に向かっていく姿勢が大切だと思っています。声は出せないかもしれませんが、皆さんもパフォーマンスの時は協力をお願いします」と甲子園の虎党にも結束を呼びかけた。周りを巻き込み大きなうねりをつくる。まさに〝企画部長〟坂本の真骨頂だ。

ゲーム差は2・5にまで縮まったが、首位ヤクルトの優勝マジックは既に4。苦しい状況に変わりはない。それでも坂本は「ヤクルトを倒さないと優勝できない。強いのは分かっているが、僕らも強いチームだと思っているので、思いっきり全力でぶつかっていく」と力強くファンに語りかけ、絶対に諦めない姿勢を強調した。

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