新たなGMを探すメッツ 他球団の有能スタッフの引き抜きに失敗

オフシーズンに入って新たなGM(もしくは編成本部長)を探しているメッツだが、当初の候補者リストに入っていた他球団の有能スタッフの引き抜きにことごとく失敗し、再考を強いられている。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者によると、ブリュワーズのデービッド・スターンズ編成本部長のヘッドハンティングはブリュワーズに拒否されて失敗。また、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、アスレチックスのビリー・ビーン副社長もメッツへ移籍するつもりはないようだ。

当初、メッツの新GM候補にはセオ・エプスタイン、スターンズ、ビーンといった大物エグゼクティブの名前ばかりが挙げられていた。しかし、現在メジャーリーグ機構のコンサルタントを務めているエプスタインは、メッツのスティーブ・コーエン・オーナーとの話し合いを行った結果、「自分が求める適切な機会ではない」としてメッツへの加入を拒否。真っ先に候補者リストから名前が消えた。

メッツはブリュワーズに対してスターンズの面接を行う許可を求めていたが、ブリュワーズがスターンズのような優秀な人材を簡単に手放すわけもなく、ブリュワーズのマーク・アタナシオ・オーナーはこれを拒否。メッツは昨オフにもスターンズの引き抜きを画策していたが、このときもブリュワーズは許可を出さなかった。

アスレチックスで長年にわたって手腕を発揮してきたビーンは、これまでにも他球団移籍の可能性が伝えられてきたが、今回もアスレチックスに残ることを選択。これにより、初期の段階でメッツの新GM候補に挙げられていたビッグネームは、いずれもメッツ加入の可能性が消滅した。

これを受け、ドジャースのブランドン・ゴームズGM補佐が新たな候補として浮上しているが、ドジャースはゴームズの流出を防ぐためにGMへ昇進させることを検討しているという。なお、「SNY」のアンディ・マルティノはゴームズのほか、ブリュワーズのマット・アーノルドGM、ジャイアンツのスコット・ハリスGMを候補として挙げている。

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