W杯の隔年開催に欧州勢がボイコット示唆。FIFA会長「話し合われてない」

FIFAのインファンティノ会長(ロイター)

国際サッカー連盟(FIFA)は20日、理事会を開き、W杯開催を4年ごとから2年に1度とする案を12月20日に議論することを決めた。英「BBC」など各メディアが伝えている。

会見したFIFAのジャンニ・インファンティノ会長(51)は「議論は白熱したが、前向きだった」とし「議論はこれまでも、そしておそらくこれからも白熱し続けるだろう」「私たちはいくつかの正当な批判といくつかの熱狂的なコメントも受けました」「誰もが自分の声を聞くことがとても重要です」などとコメントした。

その一方で、12を超える欧州国がW杯の隔年開催に反対し、ボイコットを示唆していることに、同会長は「ボイコットについては話し合われませんでした。12月20日に共通の解決策を提示できると確信しています」と話した上で「私にとって、すべてが開かれている。それは私の提案や決定ではない。私は対話を促進し、全員を集める必要があります」と強調した。

また、2年ごとのW杯開催案については「お金儲け」との批判が出ていることに同会長は「経済的な動機ではなくスポーツの動機」として検討されているという。「(サッカーの)世界的な構造を再考する。物事を変えるのは難しいことを理解しています。私たちは誠意を持って、サッカーに良いことをしようと一生懸命努力しています」と主張した。

また、同会長によると、FIFAは2022年カタールW杯の組み合わせ抽選会を来年4月1日にドーハで行う予定とし、2021年のクラブW杯を22年初頭にUAEで開催することを決めたという。

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