西武からドラフト1位指名された西日本工大の隅田知一郎投手が21日、母校の波佐見高（長崎県東彼波佐見町）を訪れ、全校生徒の前で「日本を代表する投手、皆さんに応援してもらえる選手になる」と活躍を誓った。
隅田は最速150キロの左腕で変化球も多彩。高校3年夏に甲子園に出場し、大学で大きく成長した。ドラフトでは最多の4球団競合の末、西武が交渉権を獲得。即戦力として期待されている。
この日は在校生らの大きな拍手に迎えられて体育館に入場。野球部の梅木翼前主将から花束を受け取った。後輩からつらかったことを質問されると「高校2年の秋に左肘を疲労骨折し、翌春に復帰するまで、毎日20キロ近く走った。苦しかったが、自分を変えるきっかけになった」と語った。
1年目の目標については「チームの戦力になり、新人王を狙いたい」と力強く答え、最後に「夢を持って努力し、周りに流されない人になって」とメッセージを送った。
隅田は同日、出身地の大村市の園田裕史市長、波佐見町の一瀬政太町長をそれぞれ表敬訪問。西日本工大の武田啓監督、波佐見高の得永健監督も同席する中で「子どもたちに勇気を与えてもらった」などと激励された。
