今季限りでの現役引退を表明した巨人・亀井善行外野手(39)が23日のヤクルト戦(東京ドーム)に代打で出場した。
5点リードの5回、一死満塁で原監督は5回1失点に抑えていた菅野に代わり代打・亀井を告げた。ヤクルトは4連続四死球の右腕・今野から左腕・田口にスイッチ。元同僚の登場に場内はどよめきに包まれた。
亀井は2球目の135キロ、スライダーを叩いたが三ゴロとなり追加点は奪えず。「体が壊れてもいい」と話していたとおり、痛めている左足で全力疾走し一塁はセーフ。G党からは背番号9に大きな拍手が送られた。
亀井がそのまま右翼守備へ向かうと、再び大拍手。だがその直後に原監督が立岡との交代を告げた。亀井は真っ赤な目でナインひとり一人と抱き合いベンチへ引き上げた。
原監督の粋な演出。この日はグラウンドにも「KAMEI 9」「ARIGATO!」と文字が描かれた。監督、コーチ、ナインの左腕には引退のロゴがデザインされたワッペンが付けられ背番号9への感謝の気持ちを示した。