阪神・伊藤将 藤浪以来の虎ルーキー10勝 矢野監督も最敬礼「これからも楽しみなピッチャー」

広島打線を6回途中を1失点に封じた阪神・伊藤将(東スポWeb)

阪神・伊藤将司投手(25)が24日の広島戦(マツダ)に先発登板し6回途中を4安打1失点。球団新人としては2013年の藤浪以来となる2桁勝利に到達した。チームは7―2で快勝し、奇跡の逆転優勝へ大きく前進した。

負ければ、リーグ制覇への望みがほぼ絶たれる重圧の中、身上とする丁寧な投球で鯉打線を料理。伊藤将は「ランナーを出しても最少失点で抑えることができた。優勝するにはあと一歩なので、自分のスタイルを崩さないよう意識した」と試合後、充実感を漂わせた。入団会見時に目標として掲げた10勝を挙げたことについても「うれしいです。実際に結果に残すことができた」と頬をゆるめた。

矢野監督も「絶対に勝たなアカンという状況の中で、プレッシャーにも動じずに投げてくれた」と左腕を称賛。開幕から先発ローテを守り抜いてくれたことについても「ありがたいよね。1年間ローテを投げるってのはアマチュアではなかなか経験できないこと。これからも楽しみなピッチャーになってくれると思う」と最敬礼した。

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