新品種トウガラシ使ってキャンディー 老舗が開発

「香辛子キャンディーはちみつレモン味」を手にする営業部の田中千裕さん=川崎市川崎区大師町の松屋総本店

 川崎市川崎区の老舗あめ屋「松屋総本店」がサッカーJ1川崎フロンターレ、バスケットボール男子Bリーグ1部川崎ブレイブサンダースの3者のコラボレーションで、川崎生まれの新品種のトウガラシ「香辛子(こうがらし)」を使ったキャンディーを開発し、今月上旬から販売を始めた。職人の技で手作りした甘みと香辛子特有の風味の味わいが好評を博している。

 松屋総本店は「家傳(かでん)せき止飴」などを製造する。川崎大師平間寺前の通りで、職人が音を立ててあめを切る風景は地元の名物だ。

 香辛子を広めようと存在を知った同社が開発に着手。のどのケアに役立ち、子どもから大人まで味わえるようにと、はちみつレモンの味をベースに香辛子を使ったあめを作り上げた。

 パッケージの両面に川崎ブレイブサンダースの「ロウル」と、川崎フロンターレの「ふろん太」の各マスコットを印刷し、1粒ずつの包装は8種のデザインにした。

 営業部の田中千裕さん(36)は「香辛子の魅力を感じてもらい、味を楽しみながら両チームの応援をしてほしい」と呼び掛けている。

 1袋400円。ホームゲーム開催時に会場で販売する。問い合わせは同店、電話044(277)7711。

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