〝政治とカネ〟追及される自民・甘利幹事長が反撃「(共産党が入る)そんな政治を認めますか」

山田美樹氏(右)の応援に駆け付けた甘利幹事長(東スポWeb)

自民党の甘利明幹事長(72)は25日、東京・高田馬場で衆院選(31日投開票)東京1区から立候補した山田美樹氏(47)の応援演説を行った。

同選挙区は、山田氏と立憲民主党の海江田万里氏(72)が横一線で、都知事選で知名度を上げた前熊本県副知事で日本維新の会から立候補した小野泰輔氏(47)が追う展開だ。

甘利氏は衆院選がスタートしてからも野党から〝政治とカネ〟の問題を追及され「説明責任を果たしていない」と批判されている。

街頭演説で甘利氏は、立憲民主党(枝野幸男代表)と共産党(志位和夫委員長)が「限定的な閣外からの協力」で合意したニュースを持ち出しこう攻撃した。

「共産党は自衛隊を違憲と称し、日米安保に反対し、経済安全保障に異議を唱え、天皇制に反対している。そういう政党が限定的といえども(野党の)選挙の意思決定に入ってくる。そんな政治をみなさんは認めますか」

その上で「自民党と公明党が、育んできた共通の価値観、世界の民主主義との共通の価値観、それをしっかりと育んで、世界に冠たる官民立国をつくたい」と訴えた。

甘利氏は党幹部として自民党候補者の応援で全国を駆けめぐる立場にあるが、一部報道では自身の神奈川13区で「苦戦する」と指摘されている。果たして本当に死角はないのか。

自民党関係者は「党の調査をはじめいくつかのデータをもとに同選挙区の情勢を分析しましたが、どれも甘利幹事長が順調に選挙戦を進めています」と盤石をアピール。

選挙は後半戦に突入し、与野党の攻防がヒートアップしている。

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