株式会社コメリ(新潟市南区)が2022年3月期第2四半期決算(連結)を発表、昨年の反動減もDIYやガーデニング資材などが堅調

株式会社コメリの看板

株式会社コメリ(新潟市南区)は26日、2022年3月期第2四半期決算(連結)を発表した。営業収益は1,969億4,300万円、営業利益は177億4,300万円、経常利益は178億6,600万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は120億2,900万円となった。

同社は第1四半期連結会計期間の期首から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用しており、対前年同四半期増減率については、2021年3月期に当該会計基準等を適用したと仮定し算定した場合、営業収益で前年同期比△3.2%減、営業利益で同△13.9%減、経常利益で同△14.0%減、親会社株主に帰属する四半期純利益で同△14.9%減と減収減益となる。

コロナ禍の中、同社グループは全国11か所の物流センターを中心とする物流網を活用し、工務店などをはじめとする建築事業者への工具、金物、建築資材や農家への肥料、農薬、農業資材など地元のプロの顧客が使用する商品の安定供給に注力したほか、DIガーデニング資材、レジャー用品など住まいや生活に関する商品の安定供給・商品提案にも努めた。

営業概況としては、前連結会計年度の緊急事態宣言下で急増した需要の反動減や、天候不順などの影響があったが、DIYやガーデニング資材などを含む工具・金物・作業用品、リフォーム資材・エクステリア用品、園芸・農業用品のカテゴリーは底堅く推移したほか、住まいの環境改善ニーズは依然として高く推移しており、リフォーム需要は堅調に推移した。

重点施策として進めている自社開発商品については、プロの顧客ニーズに対応した電動工具のカテゴリーブランド「UBERMANN」をデビューさせ、より幅広い顧客のニーズに対応したほか、イーコマース販売は1,200を超える店舗数と、アプリ会員への商品在庫の可視化などで堅調に推移した。

また、JAとの協業については、4月から山形県のJA山形おきたま、和歌山県のJA紀の里との協業をスタートし、新規顧客による肥料、農薬、資材などの購入につながっている。

出店については、パワーを3店舗、ハード&グリーンを2店舗、PROを1店舗それぞれ開店した一方で、業態転換・移転増床にともないハード&グリーンを3店舗閉店した。これらにより、四半期末の店舗数はパワー79店舗、ハード&グリーン1,117店舗、PRO7店舗、アテーナ8店舗で合計1,211店舗となった。このほか、非連結子会社が運営する海外ハード&グリーン1店舗存在する。

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