11時2分「忘れないプロジェクト」写真展 国内外から最多244枚 来月14日まで

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8月9日午前11時2分に撮影され、国内外から寄せられた写真を見詰める小川さん=長崎市、ナガサキピースミュージアム

 長崎原爆がさく裂した8月9日午前11時2分に合わせて撮影された写真を募る「忘れないプロジェクト」の写真展が26日、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで始まった。13回目の今年は、国内外から過去最多の244枚が集まった。11月14日まで。
 同プロジェクトは同市江平1丁目の被爆者でアマチュア写真家の小川忠義さん(77)が主宰し、2009年から毎年実施。小川さんは10年から同市中心部のアーケードで、8月9日午前11時2分にシャッターを切る「定点観測」も続けているが「立ち止まって黙とうする人が減り、原爆の日が風化している」と感じているという。
 今年もフェイスブックなどの会員制交流サイト(SNS)を通じて写真を募集し、日本のほか、オーストラリアや米国、中国など計10カ国から244枚が寄せられた。被写体は、被爆者の母と手をつなぐ被爆2世や、平和祈念式典のテレビ中継を見ながら手を合わせる家族、カフェで食事を楽しむ様子などさまざま。今年は例年よりも多い95枚の写真に、平和を願うメッセージが添えられていたといい、小川さんは「新型コロナ禍で家にいる時間が長く平和についてゆっくりと考えてもらえたのでは」と話す。