子どもたちから大人へ…車からのポイ捨て「ダメ」 厚木の交差点高架下、児童とPTAがポスター

高架下のフェンスに、ごみのポイ捨てに注意を促すポスターを取り付ける親子=厚木市金田

 神奈川県厚木市金田の金田交差点の高架下でごみのポイ捨てが目立つことから、近くの市立依知南小学校のPTAと地元の金田上部自治会が、同小児童が描いたごみ捨て防止のポスターをフェンスに取り付け、高架下を清掃した。

 同交差点は国道129号と246号が交わり交通量が多い。東西に走る246号の高架下は、高さ2~3メートルの金網フェンスで覆われているが、停止中の車から投げ捨てられたごみがフェンスを越えて放置されていた。

 高架下の清掃とポスターの掲示は10年以上前から行ってきたが、昨年はコロナ禍で市職員による清掃のみだった。今年は児童やPTA、自治会、市職員、国土交通省横浜国道事務所職員ら約90人が参加した。

 ポスターは夏休みの課題として児童が描いた。「ポイ捨てはダメ」「ごみを捨てないで」「そのごみは誰が片付ける?」などさまざまなキャッチコピーが付いたポスターを次々とフェンスに取り付けた。

 参加した男児(10)は「ごみが捨てられると悲しい」と話し、母親(46)も「ごみを投げ捨てる人を見て『子どものポスターが目に入らないの』と思わず声を掛けたことがある」と打ち明けた。

 空き缶やペットボトル、弁当の空き箱などを回収し、刈り取った雑草を含め430キロのごみを集めた。

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