神奈川県真鶴町の松本一彦町長が選挙人名簿抄本を不正にコピーして町長選で利用などしていた問題を巡り、同町は28日、町長の依頼を受け町議選候補者にコピーを提供した町選挙管理委員会書記長の処分を検討する町職員綱紀審査委員会を設置した。委員長を務める加藤哲三教育長は「多くの町民から迅速な調査を求められている。スピード感を持って対応したい」と、11月上旬をめどに書記長の処分と調査結果を公表する意向を示した。
審査委は町条例に基づき法令違反などを行った町職員の処分内容を協議する。本来なら委員長を務める副町長が空席のため、加藤教育長がトップを務める。加藤教育長は初回会合で「町民から怒りの声が数多く寄せられている。真実を明らかにし、厳正に処分する」とあいさつした。