日本ハム・小笠原ヘッド退団 監督候補が一転…周囲は恨み節「ハシゴを外された」 

栗山監督(左)とともにチームを去ることになった小笠原ヘッド。ハシゴを外されたとの見方も…(東スポWeb)

日本ハムは28日に、小笠原道大ヘッド兼打撃コーチ(47)が契約満了に伴い今季で退団すると発表した。

中日二軍監督だった2019年オフに日本ハムから声がかかりFAで巨人へ移籍した07年以来、14年ぶりに古巣復帰。しかし、今季のチーム打率2割3分1厘は12球団ワースト、444得点(いずれも28日まで)はパ・リーグワーストでチームは3年連続5位以下が確定している。

稲葉篤紀GM(49)の正式就任で、いよいよ新庄剛志監督(49)誕生のカウントダウンが注目される中での寂しい退団だが、勝負の世界は結果がすべてだ。その一方で、小笠原ヘッドの周辺からは「今回は完全にハシゴを外された形」という日本ハムフロントに対する不満も聞こえてくる。

同コーチの中日二軍監督時代を知る関係者は「当時は日本ハム側から熱心な誘いを受けて、ゆくゆくは監督ということも考えているという話だった。それがここに来て稲葉さんが要職(GM)に就任したり、新庄さんの名前が出たりしたら、それは気分は良くないでしょう。それ以前に編成から渡された戦力が戦力なんですから」と同情する。

それは球団の理念でもある「スカウティングと育成」を空回りさせ、ここ数年でチームをすっかり弱体化させた責任者でもある吉村浩前GM(57=現チーム統括本部長)に対する恨み節のようにも聞こえる。

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