高速道路の二輪死亡事故急増 行楽シーズン前に東名・海老名SAで注意呼び掛け 神奈川県警

チラシを配布し、高速道路で二輪車の事故が増えていることを伝える警察官=海老名市の東名高速海老名SA

 秋の行楽シーズンが本格化するのを前に、県警高速隊は28日、海老名市の東名高速道路下り海老名サービスエリア(SA)で、交通安全の啓発キャンペーンを行った。二輪車の重大事故が高速道路で増えていることをSA利用者に伝え、注意を呼び掛けた。

 高速道路交通安全運動(11月1~10日)の開始を前に、隣接する警視庁や静岡県警と合同で企画した。

 二輪車が関係する事故への警戒を促すチラシを配布したほか、二輪車の運転手に法定速度の順守とプロテクター装着を呼び掛けた。

 県警高速隊によると、県内の高速道路で今年発生した死亡事故は27日現在で8件(前年同期比2件増)で、死者は8人(同1人増)に上る。このうち二輪車関係は4件で倍増しているという。同隊が県内のSAなどで今月行った調査では、プロテクターの装着率は35%にとどまっていた。

 同隊の斉藤英樹隊長は「コロナ感染も落ち着き、行楽客の増加も予想される。注意喚起と取り締まりを徹底し事故防止に努めたい」と話した。

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