長崎市恐竜博物館きょう開館 レプリカ制作映像を大画面で投映

展示の目玉となるティラノサウルス全身骨格レプリカの制作風景など映像が映し出された企画展示室=長崎市恐竜博物館

 長崎で見つかった恐竜の化石や全身骨格レプリカなど、約180点を展示する「長崎市恐竜博物館」が29日、同市野母町にオープンする。28日に内覧会があり、目玉展示物のティラノサウルス骨格レプリカの制作記録や、恐竜の等身大影絵と背比べできるアニメーションなどの映像を、壁面に映し出す企画展が初めて披露された。
 同館には、多様な標本が並ぶ「常設展示室」や、学芸員の研究風景を常時公開する「オープンラボ」などがある。「企画展示室」では年に数回、期間限定の企画展を予定している。
 29日に始まるオープニング企画展は、企画展示室の壁3面(高さ約10メートル、幅延べ約57メートル)にそれぞれ別の映像を投映する。このうち「トリックス」の愛称があるティラノサウルス骨格レプリカ(全長13メートル)の制作ドキュメントは、現物があるオランダの国立自然史博物館が提供。他の2面は、等身大のティラノサウルスやプテラノドンの影絵が動く映像や、恐竜が生きた白亜紀後期の長崎を再現した風景を映し、写真撮影も楽しめる。
 新型コロナウイルス対策のため当面は入場者数を制限し、事前予約を同館ホームページで受け付ける。


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