大谷翔平「選手が選ぶ」年間最優秀選手に選出! 日本人初の快挙に「特別なこと。ものすごくうれしい」

大谷翔平(ロイター=USA TODAY Sports)

米大リーグ選手会は28日(日本時間29日)に選手間投票による各賞を発表し、エンゼルスの大谷翔平投手(27)が年間最優秀選手「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」とア・リーグ最優秀野手「アウトスタンディング・プレーヤー」を同時受賞し、2冠に輝いた。年間最優秀選手は日本選手初で、ア・リーグ最優秀野手は2004年のマリナーズのイチロー以来、2人目だ。また、同日、スポーティング・ニューズ誌の年間最優秀選手に選出された。投打の二刀流で達成した歴史的な偉業にふさわしい評価だ。

大谷が勲章をまた手にした。選手間投票で年間の最優秀選手とア・リーグ最優秀野手に選ばれた。純粋な選手の評価だけに喜びもひとしおだ。

大谷は「いや、もうすごくうれしいですね。他の賞は他の賞でうれしいですが、現場の、実際に戦っている選手からそう言ってもらえるというのは特別なことなので、それは自分にとっても特別ですし、うれしいことだなと思いますね」と笑顔でいっぱいだ。

さらに「ありがとうございますということと、いい選手たちに引っ張られて、自分のチームもそうですけど、周りの戦っている素晴らしい選手たちのプレーを見ることで自分も引き上げられていくのもあるのかなと思う。そういう意味でも感謝していますし、本当に来年以降もそういう高いレベルで競い合えるようにシーズン送れたら幸せだなと思っています」と来季の活躍を誓った。

堂々の2冠だが、今季の大谷の活躍からすれば当然だ。投手で9勝2敗、防御率3・18、156奪三振、打者では打率2割5分7厘、46本塁打、100打点、26盗塁はメジャーでも前例がない。

ライバルも称賛を惜しまない。年間最優秀選手3位でナ・リーグ最優秀野手に選ばれたフィリーズのハーパーは「本当にすごいとしか言いようがない。ショーヘイ、おめでとう。見ていて楽しかったし、素晴らしい1年だったし、これからも楽しみにしているよ」と絶賛。ナ・リーグの最優秀投手賞に選出され、オールスター戦で投げ合ったドジャースの右腕シャーザーは「見ていて、楽しい。見事なシーズンだった」と感心しきりだ。

エンゼルスの同僚のトラウトも「ショーヘイ、受賞おめでとう。8回や9回投げた翌日に本塁打を打つなんて、とにかくすごい。歴史的瞬間がたくさん見られてクールだった。僕もうれしいよ」と祝福した。

全米野球記者協会会員の投票で決まるア・リーグMVPの最有力候補の大谷は各リーグで傑出した打者をファン投票などで選ぶ「ハンク・アーロン賞」の最終候補7人、打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞のア・リーグDH部門でも最終候補5人に入っている。今オフは受賞ラッシュになりそうだ。

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