ビデオゲームやオンラインコンピューターゲームの腕を競う「eスポーツ」を扱う部活動が、県内の高校でも続々と動きだしている。一般社団法人「eスポーツとちぎ」によると、本年度に入り高校から部活動の立ち上げや運営に関する問い合わせが増え、宇都宮短大付属高と日光明峰高で創設されたという。「ゲーム依存」を懸念する保護者の不安を解消しようと、各校とも学業との両立を徹底するなどして生徒主体の活動を展開している。
9月下旬、宇都宮短大付属高のeスポーツ部を訪ねると、生き残りを懸けて戦う人気ゲーム「フォートナイト」をプレーする生徒の姿があった。「そこ頼む」「さっきの良かったよ」。プレー中のやりとりは、オンライン越しだ。
プレー時間は1人1時間ほど、学業でも優秀な成績を収めることが活動の条件だ。3年柳優雅(やなぎゆうが)さん(17)は「プレー方法を解説する動画もたくさんあるし、仲間とプレーした方が上達する。勉強とのメリハリもできるし、大会出場を目標とすることでモチベーションにもなる」と話す。