新潟=福岡線就航10周年を迎える株式会社フジドリームエアラインズの楠瀬俊一代表取締役社長が花角英世知事を訪問

株式会社フジドリームエアラインズの楠瀬俊一代表取締役社長(写真左)と、新潟県の花角英世知事(写真右)

株式会社フジドリームエアラインズ(静岡県静岡市、FDA)が運行する新潟=福岡線が30日で運航開始から10周年を迎えることから、同社の楠瀬俊一代表取締役社長が29日、新潟県の花角英世知事を表敬訪問した。

FDAは2011年の10月30日開始の冬ダイヤから新潟=福岡線を開設。同社にとって初の新潟空港乗り入れとなり、その約半年後の2012年3月25日に新潟=名古屋線が就航した。

新潟=福岡線の旅客数は、2012年時点では年3万2,604人だったが、新型コロナ禍前の2019年には4万1,816人にまで成長。搭乗率も70%前後の水準で、楠瀬社長は「弊社のほかの路線に比べても高く、会社にとっては頼りになる路線の1つ」と花角知事との懇談の中で語る。

楠瀬俊一代表取締役社長

またFDAでは創業直後から遊覧飛行のサービスを展開していたが、コロナ禍においては機材に余剰が生まれ、空いている定期便も利用して規模を拡大。新潟空港からも佐渡や富士山を眺めるプランを用意し、「結果的には、こんな潜在マーケットがあったのか、と改めて気づかされた」(楠瀬社長)という。

そして、「会社として、機内の感染対策は完璧にという想いでやってきた。お陰で、我々に限らず日本の航空業界では機内での感染事例は1つも報告されていない。皆さんに溜まったフラストレーションとお金を吐き出してもらえるよう、これからも対策は万全にしてお待ちしている」(同)と話した。

10周年当日となる30日には、新潟空港16時20分到着の便を放水アーチで迎えるほか、搭乗者へ「レルヒさん」のノベルティなどを配布する予定である。

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