小田急、最終黒字に転換 コロナで主力苦戦も、マンション販売がけん引

小田急電鉄

 小田急電鉄(東京都)が29日に発表した2021年9月中間連結決算は、純損益が79億8600万円の黒字(前年同期は212億8千万円の赤字)だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で運輸やホテル事業は赤字だったものの、マンション販売などが好調に推移し、最終黒字に転じた。

 売上高は前年同期比4.3%増の1747億7700万円、営業損益は28億800万円の黒字(同191億9300万円の赤字)だった。

 主力の運輸業は回復がみられ、鉄道の輸送人員は13.3%増。ただ、コロナ禍前の19年と比べると29.3%減と、厳しい状況が続く。運輸業は29億4500万円の赤字(同153億6100万円の赤字)だった。

 ホテルも外出自粛などの影響で稼働率が10~30%台と低迷。ホテルを含む「その他の事業」は57億4100万円の赤字(同83億8600万円の赤字)だった。

 一方、不動産業は橋本駅(相模原市緑区)近くのマンション販売などがけん引し、113億6400万円の黒字(同61億4800万円の黒字)だった。

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