2月の「長崎ランタンフェス」2年連続中止 一部通りでランタン装飾は実施

 長崎の冬の風物詩「長崎ランタンフェスティバル」の実行委は29日、来年2月1~15日に長崎市で開催予定だった同フェスティバルを中止すると発表した。中止は今年に続き2年連続。新型コロナウイルス対策として来場者の密集を防ぐことなどが困難と判断した。一部の通りでは、頭上のランタン装飾のみ実施する。
 同フェスティバルは、中国の旧正月に合わせて新地中華街で開いていた春節祭に由来。例年は約1万5千個のランタンが市中心部を彩り、市民や県内外の観光客にも人気だ。1994年の第1回以来、今年初めて全面中止となった。
 来年も「皇帝パレード」や「媽祖(まそ)行列」といった主要イベント、出店などを中止。人の密集を避けるため湊公園(新地町)や中央公園(賑町)にオブジェやランタンは設置しない。
 一方、実行委は「新型コロナの中で頑張る市民にエールを送りたい」として、新地中華街や浜町のアーケード、中島川沿いなどの通りにランタンを飾り付け、歩きながら楽しめるようにする。再来年の開催に向け、過去のフェスティバル映像などをまとめたPR動画を作成し、オンライン公開することも検討している。

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