消防団活動に協力する事業所、店をマップで紹介 長崎市消防局「団員増につなげたい」

長崎市消防局が作製した「消防団協力事業所&応援の店マップ」=市消防局

 長崎市消防局は、消防団活動に積極的に協力している「消防団協力事業所」や、消防団員を対象とした割引サービスなどが受けられる「消防団員応援の店」を広く知ってもらおうと、所在地を示したマップを作製した。県内では初めての取り組みで、活動への支援を地域全体に広げ、団員増につなげる狙いがある。
 消防団に入団しやすく、団員が活動しやすい環境を整えることを目的に、同市では2009年度から協力事業所の制度を導入。従業員の中に2人以上の団員がいることや、資機材、訓練場所を提供することなどが要件で、現在約130事業所を認定している。応援の店は飲食店やホテルなど、市内に約25カ所ある。
 マップは東西南北の各方面ごとに4種類作製。協力事業所と応援の店をそれぞれの地図中に落とし込んだ。「『地域を守る』という使命感が生まれた」「人のためになることをしたい」といった、若手消防団員の声も掲載している。計約6千部作製し、今後イベントなどで配布する予定。ポスターも作り、各地域センターや協力事業所などに掲示して周知する。
 市消防局予防課は「地域貢献をしている事業所を知ってもらうことで、協力の輪を広げていき、ひいては消防団員の増加につなげたい」としている。

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