女子ゴルフの「樋口久子 三菱電機レディス」2日目(30日、埼玉・武蔵丘GC=パー72)、3位から出た渋野日向子(22=サントリー)が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算7アンダーで首位に浮上した。
最大の見せ場は6番からの4連続バーディー。6番は8Iで左上3メートルににつけ、7番は7Iで右上3メートル、8番パー3では、6Iのティーショットで手前4メートル。9番パー5は58度のウェッジでの3打目でスピンをかけて左下3メートルにつけた。ショットもパットもかみ合う見事なプレーで訪れたギャラリーを沸かせた。
今大会は前週の予選落ちがウソのような変わり身を見せて、今季2勝目に王手。渋野は「全体的にこの2日間は安定したショットを打てていたので、このスコアで上がれていると思う」。3~4メートルの微妙な距離を沈めた4連続バーディーについては「ちょっと上りは打ち切れていたし、微妙なフラットなのか若干下りなのかというパットはジャストタッチで打てていた」と振り返った。
最終日を首位で迎えるのは昨年12月の「全米女子オープン」以来。「そのときとコースとか、自分が今考えていること、やっていることが違う」とした上で「攻めようにも攻め切れないコースなので、まずは1打1打、必死でやるしかない。それこそ全米女子オープンときは、比にならないぐらいの緊張感だった。あの時と比べたら落ち着いてできるのかなと思う」
そのときは4位に終わってしまったが、大舞台でこそ味わえるヒリヒリとした優勝争いの経験は決して無駄ではない。今大会の最終日決戦に生きてきそうだ。