ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(28=大橋)が、海外メディアによってハードルを上げられている。
12月14日に東京・両国国技館でIBF同級6位アラン・ディパエン(30=タイ)との防衛戦(WBA6度目、IBF4度目)が正式に決定。ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の決勝以来となる2年1か月ぶりの国内試合に、井上は「日本のファンの前でやれることにすごく気合が入っている」と話している。
そんな中、世界から注目される井上の次戦決定は、複数の海外メディアで報じられた。そのほとんどが圧倒的な強さでディパエンをねじ伏せることを期待するもので、米メディア「ボクシングニュース24」は「この試合は井上にとってビジネスレベルのようだ」と報道。「井上は米国でもファン層を築いてきた。ディパエンよりもはるかに優れた相手に勝つことができる選手だ」と言い切った。
米メディア「バッドレフトフック」は「(井上にとって)ディパエンは役不足だろう。私たちは〝モンスター〟が相手を残忍に仕留めるところを再び見ることができるのだ」と。少々過激な表現で、KOショーへの期待を伝えている。
世界では試合前からすでに圧勝ムード。〝モンスター〟の脅威が世界中にとどろいている証しだが、ハードルがかなり高く設定されたともいえる。期待通りの圧倒的な力を披露できるか。