ボクシングで〝世紀の一戦〟実現が秒読みとなっているWBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(35=帝拳)の今後はどうなるか。プロモート契約を結ぶ米大手「トップランク」のボブ・アラムCEO(89)が海外メディアの取材に言及している。
先日、米スポーツ専門局「ESPN」は、村田とIBF同級世界王者ゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)との統一戦を12月29日にさいたまスーパーアリーナで行うと伝えた。正式発表は秒読み段階としている。
ゴロフキンはかつて23戦連続KO勝利やWBA同級王座を19度防衛するなど実力、キャリアともに世界屈指の強豪。それだけに村田の不利を予想する声は多いが、英メディア「スカイスポーツ」によると、アラム氏は「ホームグラウンド(日本)の村田選手ならば、アップセットを起こせるのではないでしょうか」との見方を示したという。
さらにアラム氏は村田の今後についても触れて「そうなった(村田が勝利した)場合、私は村田がユーバンク・ジュニアと戦うことを何よりも望む。米国でも日本でも英国でもビッグファイトになるでしょう」と語ったと伝えている。
WBA同級1位のクリス・ユーバンク・ジュニア(32=英国)は元WBA世界同級暫定王者。元2階級制覇王者の父と同じく強靭なフィジカルを持ち、英国で高い人気を誇っている。
アラム氏の期待通り、実現へ最終局面を迎えているとされるゴロフキン戦に勝利できるのか。さらにその次に控えるビッグマッチへと進めるのか。〝世紀の一戦〟へ注目度は高まるばかりだ。