8期目に挑んだ無所属の松本純氏(71)は落選確実が報じられると、午後8時半すぎに「有権者の皆さまの厳しい判断を頂戴した。真摯(しんし)に受け止めたい」と述べ、横浜市磯子区の事務所に集まった支持者に頭を下げた。今後については「神奈川1区の皆さまに少しでもお役に立てるよう、これからも努力をしたい。反省をしっかりしながら再出発をしたい」と述べ、政治活動の継続に意欲を示した。
横浜市議時代から自民党に所属し、国政では国家公安委員長や党国対委員長代理などを歴任したベテランだが、緊急事態宣言中の今年1月、深夜に東京・銀座のクラブを訪問。批判はやまず、離党に追い込まれた。今回は比例復活のない無所属で背水の陣として臨んだ「みそぎ選挙」で、安倍晋三元首相や麻生太郎党副総裁ら自民重鎮が「友情」で応援に駆け付けたが及ばなかった。
記者団から銀座問題の影響を問われた松本氏は「影響は大いにあった。努力をしてきたが、足りなかったのが今回の結果だと思う」と振り返った。