高級ホテル「ヒルトン長崎」オープン 長崎らしさ随所に

豪華客船の船内をイメージした標準的なツインルーム。インテリアは出島やビードロをモチーフにしている=長崎市、ヒルトン長崎

 長崎市尾上町に11月1日開業の高級ホテル「ヒルトン長崎」で10月31日、報道陣向けの内覧会があった。米ホテル大手ヒルトンの国内19カ所目のホテルで、九州進出は福岡に次いで2カ所目。館内には長崎らしさが随所に取り入れられている。1日、隣接するMICE施設「出島メッセ長崎」などとともに開業記念式典を開く。
 運営はヒルトンとフランチャイズ契約を結んだ松藤グループ(同市)のグラバーヒルが担う。従業員は約150人。
 鉄骨11階建て2万300平方メートル。2階に出島メッセ長崎と直結した通路がある。客室は200室。10、11階はエグゼクティブフロアで専用ラウンジがある。四つのレストラン・バー、宴会場、チャペルのほか、フィットネスジム、温浴施設を完備。客室のテレビでレストランやジムの混雑状況を確認できる。宿泊料金は変動し、11月は一般的なデラックスルーム(1室2人利用)が2万8千円~。

10、11階のエグゼクティブフロア宿泊客が利用できるラウンジ。壁の装飾は波佐見焼のタイル

 長崎らしさを取り入れているのも特徴。館内は海と船をイメージ。客室には出島やビードロをモチーフにしたインテリア、レストランなどには波佐見焼の照明やハタ揚げのハタが飾ってある。和食、洋食、中華がそろう各レストランでは県内の食材を中心に提供する。
 記者会見した同社の松藤章喜社長は「長崎の観光業の発展に貢献したい」と抱負。ヒルトン日本・韓国・ミクロネシア地区のティモシー・ソーパー代表は「出島メッセの開業で、ビジネス向け市場の可能性が大きく広がる」と期待を示した。


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