ソフトバンク・小久保新二軍監督 まずは若手の“勘違い”正す「ホークスの練習量は中の下」

若手強化の全力を注ぐ決意のソフトバンク・小久保二軍監督(東スポWeb)

今季はヘッドコーチを務めたソフトバンクの小久保裕紀二軍監督(50)が、ストロングスタイルで若手育成に取り組む。日本一連覇が途絶え、Bクラスに転落した常勝軍団。巻き返しを期すチームは過渡期を迎えている。秋季キャンプを目前に控えた1日、鷹のレジェンドは〝若鷹強化3か条〟を掲げた。

「根本的に僕が携わる選手は〝強い選手〟」。そうキーワードを強調すると、小久保節で指導方針を説いた。第一に「まず強い体をつくる。痛いかゆい言わずに出続けられる体をつくる」。次に「強い意志を持つこと。自分自身がどういうプレーヤーになりたいのか。それがないと優先順位を誤る。強い意志を持つことで優先順位を確立できる」。最後に「忍耐強くなるっていうこと。耐えしのぐってことがないと人生に成功はない」。

ストロングスタイルを持ち込むのには理由がある。指導者として古巣に戻る前、解説者、日本代表監督として他球団を視察する機会に恵まれた。「みんな錯覚してるけど、ホークスの練習量、決して〝抜けてない〟から。真ん中より下くらい。ホークスしか知らないとそうなるけど、もっとやってるチームいっぱいある」。

今春キャンプで話題になった1日1000スイングにも「甘すぎた」と振り返った。自身は現役時代、酸欠状態になるまで振り込み「(合間に)チョコレートを食べながら意識が戻ってきて自然な(打撃の)形がつかめた」という成功体験もある。人数を絞っての長時間振り込みも「自分の管轄内でやりたい」と改革に着手するつもりだ。

カラー全開で〝強い選手〟を一軍に送り込む。

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