出島メッセ長崎開業 ヒルトン長崎とNBCが合同で記念式典

出島メッセ長崎とヒルトン長崎、長崎放送の開業を祝った記念式典=長崎市

 長崎市尾上町のJR長崎駅西側に長崎市が整備したMICE(コンベンション)施設「出島メッセ長崎」が1日、開業した。九州新幹線長崎ルートの暫定開業を来年秋に控え、国際会議などの誘致による交流人口の拡大、経済活性化に期待がかかる。2階コンベンションホールでは、同じく開業した隣接する高級ホテル「ヒルトン長崎」と、整備地に新社屋を移転したNBC長崎放送と合同で記念式典を開いた。
 出島メッセ長崎は地上4階、地下1階で駐車場を含む延べ床面積は約3万3500平方メートル。総事業費は216億円。コンベンションホール(約2700平方メートル)、イベント・展示ホール(約3800平方メートル)のほか、大小24の会議室を備える。
 運営は指定管理者の「ながさきMICE」。新型コロナウイルス禍で、オンライン会議に対応するため大容量の光ケーブルを全ホール・会議室内に引き、換気設備を拡充するなど感染対策も講じた。
 式典には地元政財界や大学などの関係者約470人が出席。田上富久市長は「人口減少時代に長崎ににぎわいと活力を与える場所となるようにしたい」とあいさつした。ヒルトン長崎の運営会社、グラバーヒルの松藤章喜社長は「日本、世界に長崎のすばらしさが発信されることを確信している」、長崎放送の東晋社長は「まちづくりに参画することは、地域貢献の集大成」とそれぞれ述べた。
 式典では長崎検番の祝舞や瑞宝太鼓の演奏もあった。終了後、長崎駅西口駅前広場で近隣施設の関係者を集め、田上市長が「まちびらき」を宣言した。


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